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My sustainable wooden house
家づくり

壁を自然塗料の水性塗料で仕上げる

日本では内装にビニールクロスを貼ることがほとんどですが、最近はメンテナンスや仕上がり感の良さを求めて水性塗料での仕上げもよく見るようになってきました。

実際に私も家の半分くらいの面積は、リボス自然塗料の水性塗料で仕上げました。

自然塗料を選択したのは、今後のメンテナンスは自分たちでやるつもりで、匂いも気にならず安全性の高いものを求めたからです。

また、マットな仕上がりのものは特に無垢のフローリングや家具と、とてもインテリアの相性が良いです。

では、水性塗料について、選ぶポイントやどんな種類があるのかを見てみましょう!

水性塗料の種類

お施主さん
お施主さん
ホームセンターに色々な水性塗料がありますが、色の他に何が選ぶポイントになるのでしょうか?
なかまき
なかまき
色以外にも、ツヤの有無や仕上がり感は重要です。また、においやアレルギーなどに気を付けて、成分も確認しましょう。

内装に使用される人気のある水性塗料は、自然由来かそうでないかというところで、きれいに2種類に分かれます。

合成樹脂系 機能性を優先し、酢酸ビニールやアクリル樹脂などを混合したもの
天然ペイント 合成樹脂や防カビ剤などを含まず、石灰などの天然材料が主成分なもの

高まる環境問題の懸念から、塗料はなるべくにおいや健康リスクが少なく、水性のものへと商品化が進んでいます。

しかし「水性」塗料といっても色々な化合物が混ざっているものが多く、塗装後に室内で過ごすことを考えると、なるべく成分が開示されているものの中から選びたいものです。

例えば「無公害」「環境にやさしい」塗料は、環境に対するリスクを優先しており、人の健康に対して優先しているわけではありません。

「水性」とうたうことで、「なんとなく安全なイメージ」というのを演出しますが、実際に成分表を見たりにおいを嗅いだりするだけでアウトな物も多いのです。

頭が痛くなったりにおいが気になる様な「安全ぽい」水性塗料を、うっかり室内に採用してしまわないように、なるべく成分情報が確かなものを選びましょう。

ドイツには「エコテスト」という消費者向けサイトがあり、食料品や化粧品などの身の回りのものの安全性を様々な角度から評価しています。

そこには家庭で使う水性塗料についてもテストされており、日本に入ってきているものだとリボス自然塗料「デュブロン」アウロ「ウォールペイント」の「石灰系塗料」も評価されています。

この2つの塗料の特徴は石灰を主成分とし漆喰調に仕上がり、水性塗料だと混入されやすい合成樹脂や防カビ剤なども入っていません。

成分も100%開示されています。

室内に石灰系塗料がおすすめな理由

 

石灰系塗料は成分的なことももちろん、その機能性についても合成樹脂系にはない魅力があります。

マットな仕上がり

石灰そのものの白さがとても自然で、落ち着きのある空間を演出します。

ビニールクロスや合成樹脂のペンキは鈍いツヤがあったりして、無垢材のインテリアなどとの素材感の仕上がりの違いがはっきりしています。

上から何度も重ね塗りできる

人生100年時代に入り、新築の家の耐用年数は60〜70年くらい住むことを想定しなければなりません。

内装仕上げのメンテナンス期間の目安は、だいたい15年くらいのものが多いです。

そうなると、どんなものを仕上げに使ったとしても、定期的なメンテナンスの必要性は4回くらいは出てくるかと想定されます。

自分でも塗ることができる自然塗料であれば、においや塗装後の廃棄物の心配も少ないです。

一部の補習だけや模様替えをしたい時に色が簡単に変えられるのも、塗料だからできることです。

アルカリ性が高くカビの影響を受けにくい

石灰は元々アルカリ性の高い物質なので、日本でも貴重な資料を保管したりする歴史的な建物にも、石灰を主成分とした漆喰などが使われてきました。

数十年以上経過した建物を直して住んだりすることが珍しくない欧米では、建物の老朽化でカビが健康に与える害をリサーチし、個人のオーナーにも対策取る様に促しています。

また、合成樹脂に比べて天然樹脂の塗料は水蒸気を通し、透湿性があります。

壁全体をふさいでしまうものではなく、なるべく室内の湿気をコントロールできる仕上げ材料を使うことで、建物の健康も守りたいものです。

静電気が生じない

まめに掃除機をかけているのに、ホコリが減らない。

床や壁が合成樹脂系のものに囲まれていると、掃除機をかけてはホコリが舞い散って静電気で壁に引っ付き、またしばらくして落ちるみたいな繰り返しがあります。

特に冬場の乾燥などから静電気に敏感になってしまう人には、ハウスダストやダニなどのアレルギー因子を寄せ付けないためにも、保湿以外にも室内の健康性も大事な要素です。

石灰系塗料のデメリット

ビニールクロスや何か塗ってある壁の上からは、直接塗れません。

白を基調とした漆喰調でつやのないマットな仕上がりになり、色のバリエーションは少ないです。

暮らしていて特に不便を感じることはないのですが、表面の汚れやすさはきっと合成樹脂系の方が汚れにくいです。

キッチンや洗面所で頻繁に水が跳ねるところには、使わない方が良いでしょう。

入隅(いりずみ)などの家が動いた時に力がかかるところは、割れることがあります。

水性塗料を自分で塗るのは簡単か?

お施主さん
お施主さん
自分で家の壁を塗るのを、外国ドラマで観たことがあります。簡単に見せてるけど、実際は大変そうな気がするのですが?
なかまき
なかまき
DIY塗装は、余裕を持ったスケジュール(段取り)と事前準備が全てです。

ドイツやスイスなどでオーナーが自分で塗ったり、日本でも自分の家を塗っているDIYを何度も見てきています。

新築の時よりも、ちょっとしたリフォームで塗る割合が高いでしょう。

特別な技術も必要なくにおいが気にならない、漆喰調の自然塗料であれば自分で塗ることができます。

塗装をする前に、周りが汚れない様に「養生をする」作業さえきっちり行っていれば、ただ刷毛とローラーで塗るだけです。

また海外ドラマのシーンにもある様に、自分の余暇の時間を活用し家族や友達と一緒に進めるとベターです。

私がお邪魔したドイツの方は、40坪程度の家の内装を2年でゆっくりリフォームしていく計画で、順番に1部屋1部屋仕上げていっていました。

そこまで気を長く持つことはできないかもしれませんが、いっぺんにやるのは大変ですし楽しめる様にしたいものです。

ビニールクロスに疑問を持った時には、どうぞ水性塗料の選択肢もお忘れなく。

ちなみに、デュブロン塗装をする際に割れにくくするために、オガファーザー・スムーズという壁紙を下に貼っています。

水性塗料の中でも石灰系塗料は、素人にも扱いやすく、においやアレルギーの心配もほとんどありません。

コストパフォーマンスが良く、メンテナンス性にも優れているので、手入れしながら長く住み続ける自然素材の家との相性は抜群です。

ローラーで簡単に塗れる漆喰調水性塗料
紙壁紙のメンテナンスや、新築の石膏ボードの上から塗れ、室内の空気をきれいに保ちます。
ABOUT ME
なかまき@リプライエ
1999年よりドイツ・スイスのエコロジー建材を扱う専門商社で、営業とマーケティングに従事後、フリーランスへ。実際に見学したエコロジー建築や自然素材の家づくりとその周辺情報を発信しています。
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