家づくりの予算はどれくらい?

お施主さん
家づくりには自己資金がいくら位、必要なのでしょうか?
なかまき
総費用の3割くらいを確保していると、その後の家計に影響が出にくいと言われています。

総費用に含まれるものは、下記の通りです。

土地取得費+本体工事費+別途工事費+設計料+諸費用

家づくりを始める前に、なんとなくこれまでの収入と支出のバランスから見通しを立て、資金計画を考える方も多いと思います。

お施主さん
でもそれだけじゃ、なんとなく不安です。
なかまき
ですよね。予算をはっきりさせるのに、実際に私もファイナンシャルプランナー(FP)さんに、ライフプランニングをお願いしました。
Contents

ライフプランニングとは?

お施主さん
ライフプランニングって、何ですか?
なかまき
ざっくり言うと、自分や家族の人生設計の計画を立てることです。ライフプランに沿って資金計画を立てることを、ファイナンシャル・プランニングと言います。

建築業者でファイナンシャルプランナー(FP)による、ファイナンシャル・プランニングのサービスと連携しているところは多いので、機会があれば受けることをお勧めします。

また、ライフプランニングは自分で勉強することでもできますので、そのことについても後述します。

FPによる下記の様な質問に答えていくことで、自分たちのライフプランニングを作成できます。

・年収・家族構成

・将来の希望(子どもの教育方針など)

・価値観(車などの所有など)

その情報をもとにFPが国の調査統計資料などを用いながら状況を分析し、その家庭の今後の収支状況や貯蓄残高などの推移を作成していきます。

そうしておおよその住宅予算が出てきて、その他にも教育資金や資産運用の金額などが把握できるのです。

もちろん、ライフステージや家計の状況が変われば、ライフプランを見直していく必要はありますが。

「今後、自分はどの様に暮らしていきたいのか?」

「子どもには、どの様な教育を受けさせたいのか?」

「これから住宅以外の支出が、どれくらい掛かってくるのか?」

家づくりをする前に、「どこに住んで、どんな家が建てたいか?」も重要ですが、自分が「今後どう暮らしていきたいのか?」で、予算組みや選択肢も変わってきます。

自分たちのライフプランニングをすることで見えてくるのは、家庭の収支状況だけではありません。

ライフプランニングを機会に、子どもの教育方針や自分たちの老後の価値観などの共有ができたりすることもあるでしょう。

家づくりをする前に、「なんとなく出せる金額」ではなく、「自分たちのしたい暮らしの中で出せる金額」を把握しておくと安心感も増すでしょう。

ちなみに私は実際に興味を持って学んだついでに、FP3級の資格を取りました。

FP3級の知識はテキストと問題集で独学で、よそ様のファイナンシャル・プランニングはできませんが、自分のおおよその収支状況くらいは把握できます。

住宅の取得以外にも分かりにくい税金や保険・年金・相続のことなどを知れる、良い機会になりました。

フィナンシャル・プランニングを終えたら

お施主さん
ファイナンシャル・プランニングで住宅予算が出たので、建築業者さんを探しに行きます!
なかまき
これで家づくりが本格化できますね!私が注文住宅を建てた時のアプローチも少し参考になれば、うれしいです。

まず、出てきた住宅予算を住宅ローンの対象となる項目で、ざっくり3つに分けました。


本体工事費+別途工事費+設計料


土地取得費(土地取得の諸費用含む)


諸費用


お施主さん
言葉の意味はなんとなく分かるのですが、具体的には何がどれくらいかかるのでしょうか?
なかまき
1つ1つの項目の詳細が気になりますよね。でも、まずは家づくりの全体像を把握しましょう。

このページの冒頭に「(注文住宅を建てるなら)自己資金が3割程度必要」ということを書きました。

それくらいあれば、将来的な家計を圧迫しないことと、例えば手付金や申請費用など諸費用で、すぐ必要な現金もまかなえるとされています。

予算が出て業者探しをする前に、耐久性や居心地の良さを重視する自然素材の家づくりで肝心なことは、あなたが「家づくりに何を優先するのか?」を先に固めることだと思います。

もちろんその優先順位と考えは、その家庭によって変わってくるかとは思います。

建築業者さんにフィナンシャル・プランニングを無料のサービスで依頼した後だと、少し後ろめたいかもしれませんが、業者さんの選定はまだしません。

この時点では住宅予算が見えてきただけなので、どこに家づくりを依頼するのかはまだ決めなくて良いかと思います。

予算の優先順位を決める

ここからは、「耐久性のある自然素材を取り入れた注文住宅」をテーマに進めていきます。

自然素材は見た目やインテリアの問題だけでなく、家族の健康や今だけでなく未来の人たちへの環境保全にも関わることです。

最後までぶれずに建てるにはある程度の資金も必要ですが、家に対する理想やテーマを掲げることで「現実的な着地点」も見出せる様にしたいものです。

お施主さん
家に対する思いや具体的にこうしたい!というのはあるのですが、どこから手を付けていくのでしょうか?
なかまき
色々現実を知る中で、そのしたい!が折れない様、家の本体工事費に関わる優先事項を、先に挙げていきたいところです。
お施主さん
まず何がいくらするのかが、分からないのですが?
なかまき
はじめは理想を言い合って、「お金をかけるところ」と「そうでないところ」を分けてみるのはいかがでしょうか?

プランを依頼する前に自分たちの理想をシュミレーションすると、どこに依頼するのかも方向性は自ずと見えてくるかと思います。

参考までに、「お金のかかる」ポイントになるべきところを挙げていきます。

*断熱性能…暑くなくて、寒くない家

実際の体感温度は住み心地や健康だけなく、家の寿命も左右します。

断熱方法や素材の種類と併せて、開口部のコストも考慮しなければいけません。

*安全性能…丈夫で健康な家

地盤のしっかりした土地や、無理のない間取りも重要です。

体の不調の原因になる、建築材料による空気の汚れがない家づくりを目指しましょう。

*耐久性能…定期的なメンテナンスで家を長持ちする家

屋根や外壁などのメンテナンスは材料だけでなく、準備や色々な費用が必要なため、将来的にどうしても費用がかかる部分です。

家の形も重要です。

軒のほとんどない外観などは風雨にさらされ劣化しやすく、メンテナンス周期が早まったりします。

*インテリアやパーツへのこだわり…自分が満足できる家

無垢フローリングや家具・壁の仕様など、譲れないものを決めておきましょう。

特に視界に入りやすく実際に触れることが多い部分は、インテリアだけでなく日々の住み心地にも差が出ます。

お施主さん
間取りや設備のことを考えるのは、この後ってことでしょうか?
なかまき
家本体のコストバランス的には、間取りや設備はコストを抑える方の選択肢として、後に回した方が良いでしょう。

当然のことなのですが、建築業者はそれぞれの強みをPRしてきます。

共感できることはそれで良いのですが、少し不安や疑問を持つことも、どこに依頼しても出てくる可能性が高いです。

「この仕様(設備)にしたら、コストアップになります。」となった時に、後悔しない選択にするためにも「お金のかかるところ」の価値判断は重要です。

また、どこに住むのかも本当に難しいことなのですが、土地を最優先にしていると、家のコストは削られがちです。

上記のSTEPも参考にして、予算とも上手に向き合える様になることで、より満足感の高い家づくりのプランに結びついたら何よりです。

 

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