家を新築して車を買う前に考えたいこと

お施主さん
家が建ったら、車も買い換えたいなぁ…。
なかまき
新居に引っ越す時は、つい新車も欲しくなりますよね!車を購入する時には、安全性にプラス『におい』にも気をつけて選んで下さいね。

車の技術は向上し燃費も良くなり、耐用年数も走行距離も伸びているので、なるべく新車を買おうと考える人も増えているかと思います。

車酔いをする家族がいたり、車のにおいがダメな人には、知っておいてもらいたいことがあります。

新車のにおいと新築のにおいには、共通項があります。

「シックハウス」という言葉は建築だけのものではなく、車にも室内空気汚染の問題はあります。

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車のにおいの原因と対策

車酔いは、車が発するにおいが原因の1つです。

建築基準法にシックハウス対策法が追加されてから数年で、自動車業界も自主規制という形で化学物質を規制するようになりました。

しかし、住宅同様に接着剤や塗料、他にもレザーやウレタン、ゴム製品などが車の室内に使われ、においを発生させています。

接着剤や塗料の溶剤に使われるトルエンやキシレン、マットやパネル類からのホルムアルデヒドなどの揮発が、車の室内空気を汚染すると危惧されています。

車の内装の装飾が多いと、用いられる接着剤や塗料の量も増えます。

室内空気汚染は時間の経過と共に薄れていきますが、室内が高温になると化学物質の揮発する量が増えます。

においの原因になる汚れやホコリなどは拭き掃除で取り除き、こまめに換気を行いましょう。

 

新車でなくとも、冷暖房時のエアコンのにおいが気になる時には、ホコリやカビがエアコン内にあることも疑われます。

窓を少し開けてエアコンを高温にし最大風速で回すなどして、エアコン内の湿度を除去する応急措置などを施し、カビが疑われる時は専門業者にクリーニングを依頼した方が良いでしょう。

エアコンフィルターは外気に含まれるホコリやアレルゲンなどを、車内に取り込む空気から取り除いてくれる役割も果たします。

自動車の定期的点検に合わせて、チェックしておくと車内環境もより快適になります。

 

また、新しく家族が増えるタイミングでの車の購入についても、におい=化学物質が原因になっていることを考慮しましょう

大人と子どもは、化学物質に対しての抵抗力が大きく異なります

特に乳児は肌の表面積も大きく、大人よりも多くの空気を吸い込み、化学物質の影響を受けやすいです。

新しい家族が増える時は、新居に移ったり車を購入するタイミングも慎重に選びたいものです。

ちなみに、車のにおいをごまかすために芳香剤を車内に置くのも避けましょう。

ほとんどのものは化学物質でできているので、二重苦になる恐れがあります。

中古車という選択

車の所有に関しては価値観が人それぞれなのと、燃費や安全性能の面から、新車を望まれることが多いかと思います。

もし、新車へのこだわりが強いわけではないなら、においの少ない中古車を選択肢に入れるのもおすすめです。

車はプレミアが付くような希少価値の高いものを除いて、資産にはなりません。

新車と中古車の価格差がとても大きいことからも、買った時点で資産価値が落ちるものだということは明白です。

私はこれまで約20年で4台の車に乗り換え、全て中古車で、中には新古車にしか見えないようなものもありましたが、いずれも新車価格の3分の1以下でした。

新車だったら買わなかったかもしれない車種を選ぶこともでき、3〜4万キロ程度走ったものを購入してきました。

新車のにおいが新築のにおいと共通することを知っていたので、新車にあまり興味がなかったことも大きいでしょう。

信頼できる業者から購入し、購入後の維持費なども考える必要がありますが、低い本体価格で選択肢も広がり、中古車のメリットを享受することができています。

また、中古車に抵抗がある人は、中古車より価格は上がりますが、新古車という選択肢もあります。

もちろん、新古車や中古車でも「においチェック」は忘れないで下さいね。

電気自動車を買うなら

お施主さん
新車候補として、電気自動車(EV)ってどうなんでしょうか?
なかまき
私は『自宅に太陽光発電を付ける』『車を使わない時の電力を自宅使用に回せる』などの設備が一般的に普及する段階になったら、検討したいと考えています。

電気自動車を検討している方は、家を新築する際に充電設備についても見積もりをしておく必要があります。

充電ステーションの数は増えていますが、行き帰り+充電時間+待ち時間、という時間のロスと、後述する日本のエネルギー政策が気になるところです。

2019年の電気自動車の販売台数世界一は、自動運転やフロントパネルに大きな操作パネルが付いていることで話題になった、アメリカのテスラ社です。

最新モデル(モデル3)でも511万円(2020年3月9日現在)〜で、国産車では日産 リーフが健闘しており補助金も出る様ですが、普及型の価格とはいえません。

EV/PHV/PHEV 年間 世界販売台数ランキング TOP20【2019年】/兵庫三菱Web編集局

もちろん技術向上や物価上昇などが価格には反映されますが、日本は自動車メーカーが多い国なので、物流コストが掛かり希少な輸入車が、割高になってしまう側面もあります。

2019年10月に訪れたスイスの2階建・建坪40坪くらいの家では、屋根に付けた太陽光発電によって、4人家族の自家消費電力と、年間1万2千㎞走る電気自動車の充電をまかなっていました。

スイスでも日本同様、電気自動車や家の充電設備などは当たり前のことではなく、オーナーの高い環境意識によって成り立っている面は否めません。

車種はルノーの「ZOE(ゾエ)」で、日本では未発売ですが日産リーフと価格はあまり変わりません。

ルノーグループには日本に紹介されていないサブブランドである、ルーマニアの「ダチア」というメーカーもあり、中国市場向けに日本円で100万円を切る電動SUVを出しています。

このダチアの「SPRING」は、2021年以降にヨーロッパでも販売されることが、先日発表されました。

交通分野で75%のCO2排出量を占める自動車のエネルギーシフトは、地球温暖化の問題において看過できないものです。

しかし、電気自動車の普及が目指すところは、地球温暖化の防止だけが目的ではありません。

スイスやドイツで再生可能エネルギーの生産量が増えている理由は、雇用を活発化して地元経済を潤すことにもあります。

石油・石炭・天然ガスなどの化石エネルギーに依存していると、石油産出国などから資源を買い続けなければなりません。

外国から買った化石エネルギーを利用しても、大手エネルギー会社に利益が落ちるだけで、地元経済は潤いません。

エネルギー資源を持たない国や地域だからこそ、地元の自然を活用した再生可能エネルギーで、雇用と経済を回す必要があるのです。

再生可能エネルギー比率については、経済産業省 資源エネルギー庁のこちらのページがまとまっていて読みやすく、各国と日本との比較も見てとれます。

人口が多い中国では、2015年以降に建てられた新築住居には、電気自動車の充電設備の設置を義務付けるなど、国を挙げて取り組んでいます。

日本は世界に比べて再生可能エネルギーの発電コストが高いことを解消して、安定した再生可能エネルギーの仕組みづくりをすることが課題です。

さらなる普及にはまだ越えなければならないハードルが多い電気自動車ですが、再生可能エネルギーが効率的に生産され、国産でも電気自動車のリーズナブルなラインナップが出ることを期待したいです。

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