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家づくり

無垢の木のダイニングテーブルができるまで

無垢の一枚板でダイニングテーブルを作った理由

約20年前に材木屋さんと仕事をするようになってから、市場やお店などで無垢の一枚板を見る度に欲しいと思っていました。

個体1つ1つの表情が違う無垢の一枚板は、手ざわりやあたたかみがはっきりと感じられます。

樹種と仕上げデザイン次第で、既製品でなくともモダンなアレンジは可能です。

ですので、ダイニングテーブルに関しては無垢一択!

念願の無垢板のテーブルです。

無垢のテーブルは、一度作ったら何十年ではきかないくらいずっと使い続けるものになります。

天板になる無垢の一枚板を多くの種類から選びたいということもあり、関西よりは少し遠出をしました。

新築を依頼していた設計事務所に、天板になる無垢の一枚板の許容サイズとイメージの確認を簡単に行ってから出発です。

無垢の一枚板を購入する

旅行も兼ねて、定期的(2020年2月現在で月1回)に行われている石川県の「銘木市」に行ってきました!

天板を購入する前に、下記のことも忘れないで下さいね。

・天板を購入して終わりではありません。

実際にテーブルに加工する費用や運賃も、その場で一緒に見積もります。

(目安として数万程度で収まる物はほとんどありません。)

・サイズもそうですが、樹種によっては大変重いものとなります。

簡単に移動や模様替えできないことを頭に入れて、サイズや樹種・脚の形を選ぶようにしましょう。

大阪から約300km離れた石川県の銘木市まで来なくても、大阪・東京に限らずきれいに成型された無垢板を買える家具屋さんや銘木を置いている店はあります。

石川県の銘木市にわざわざ行ったのは、在庫量が豊富で選びがいがある。これに尽きます。

こちらには木が好きな人から見ればお宝級で大きなのものから、住宅にもふさわしいサイズまであり、樹種の取り扱いも幅広いです。

そこで160枚くらいあった中から、わが家が選んだのは「欅」でした。

ケヤキです。

この選択にたどり着くまで、私は輸入材でレベルや木目、全体の色や形のきれいさを重視していました。

そして夫は無垢の木らしい、国産材で自然な凸凹や所々に穴が空いているものを候補に挙げていました。

ケヤキは木目がはっきりしていて色も赤っぽく、和の家具や木工に使われることが多い木材です。

↑購入した、加工前のケヤキの写真です。

あとは家具屋さんがどう加工してくれるかだな、とけっこう賭けな一面もありました。

そんなこんなで材木屋さんと「樹齢は100年を越してそうだね?」「まだ削ってみないと分からないけれど、いい表情してそうだね」とか話しながら、とっても満足のいく買い物ができました。

家具職人さんに加工を依頼する

無垢板を購入した後は、予定よりも大きなものを買ってしまったのと、家具工房にいつ届くかを設計事務所に連絡を入れました。

加工に関しては、購入したところで家具に加工してもらうことがほとんどだと思います。

私の場合は新築のためのダイニングテーブルで、他にもキッチンや家具を作る予定があり、その家具を作る職人さんのところで作ることにしました。

無垢の家具に関して、デザインの他は元になっている材質や加工の仕方によって、値段がまちまちです。

私の場合は市で買ったので「実際に天板を加工してみたら(削ってみたら)どうか?」、というところまで想像が必要でした。

市場ではなく店頭で展示販売されているものはほとんどきれいに削られたものですので、ご心配なく。

長く天然乾燥された物だということだったので心配は少なかったですが、ケヤキは乾燥が不十分だと材にねじれが出て、大きいものの加工は難しいのが特徴です。

表面をきれいに削った後に自然塗料で塗ることで、木目もはっきり出てきて素地の色も深まります。

わが家のように穴が空いたり「耳」と呼ばれる樹皮に近い側面を、どのように生かすのかも職人さん次第です。

また、無垢の天板のテーブルで一番難しいのは、脚の選択だと思います。

金属製も選べますし樹種はそれなりに扱っているところもあるのですが、ロの字型、コの字型、Hを横にした型、丸太みたいなもの…。

選ぶ脚の素材と形によって和か洋なのか思いっきり振り幅が出るので、選択は慎重に行いましょう。

無垢の木のダイニングテーブルに塗る塗料

無垢を使うなら、オイル仕上げ。

しかも自然塗料一択!と言いたいところですが、自然塗料仕上げに向いている人とそうでない人がいると思います。

見た目は木が良くて、すぐ傷やシミがつくのがイヤな人はウレタン塗装という選択もありますが。

やはりここでも無垢のフローリング材などと同様に、無垢の木をどう仕上げるのが良いのか、樹種と塗装の選択で耐久性とメンテナンスは変わっていきます。

では、どんな人が無垢板のオイル仕上げのダイニングテーブルに向いているのでしょうか?

無垢板のダイニングテーブル「オイル仕上げ」に向いている人

・無垢材が好き・本物の素材感が欲しい

・はっ水性より、木のあたたかい手触りを優先する人

・木だから、少しは傷やシミがつくよね、って思える人

・インテリアの中に合成樹脂のツヤ感が要らない人

・自分より長生きする家具を探している人

・メンテナンスが自分でできるものが良い人

メンテナンスといってもわが家のオイル塗装のケヤキは、1年以上経過した今も固く絞った布で拭く以外は何もしていません。

日当たりによって細かいシミが見える時もありますが、そのうちまたリボス自然塗料で手入れをしようと思っています。

また、ケヤキは表面が硬いこともあって傷は全然ありません。

傷も何も、もともと穴が空いている板を選んでいるので、多分傷がついてもあまり気にしないような気もしますが。

またオイル仕上げの無垢材の特性として、下記の点も使用にあたって気を付けたいところです。

・タンニンが多く含まれる材は金属が直接触ると黒ずんだりするので、缶や鉄製の食器などを直接置かないようにしましょう。

・水滴のついたグラスや、熱い飲み物が入ったカップなどを直接置くと輪じみになる可能性が高いので、コースターやランチョンマットを敷くなどしましょう。

無垢の木のダイニングテーブルのある暮らし

タテが80〜110㎝(木の形をそのまま生かしているので大きさが異なる)。

長さは193㎝のケヤキの無垢板を使ったのが、わが家のダイニングテーブルです。

わが家は、晩の食事時間が長い方です。

ほどほどにお酒を嗜むということもありますが、週末はだいたい家族や友人と何時間もダイニングで話していたりします。

食事以外でも本を読んだり、今この文章もダイニングテーブルで作成しています。

何度か寝室にデスクを置こうか思案したのですが、気に入ったデスクに会えていないことと、ダイニングテーブルが大きくて便利なのです。

なので、あまり意識したことはありませんでしたが、無垢のダイニングテーブルが私にとって最も手で直接触る家具になります。

柔らかい手触りやぬくもりのことをずっと言い続けるのは、やはりその肌に感じる感触の良さです。

これがニスやウレタン塗装だと、年中ひんやりしていて木のあたたかみを感じにくかったでしょう。

そして、食事がおいしそうに見えます。

あくまで「見える」なのですが、なんて説明したら良いのか。

お皿はあるんだけど、自然の木の大きな器に料理を盛っているとでもいいましょうか。

また、ちょっと小物の写真を撮ろうと思った時に、とても良い台になります。

料理もそうですが、食器や植物、自然の雑貨などはとてもきれいに映えます。

そして、今のところ家族が一番気に入っている空間が、このダイニングです。

他の部屋はあまり家具を置いていないということもあるのでしょうが、友達に家の雰囲気を伝える時は室内ならダイニングの写真を見せると雰囲気が伝わります。

どれを一番最初に選んだのかは忘れましたが、この無垢のダイニングテーブルがある空間にはやはり、お気に入りのイスと照明があります。

デザインされた家具とはまた違った魅力を持つ、無垢のダイニングテーブルが一家に一台あるだけで、とてもあたたかいダイニングの雰囲気を作り上げてくれます。

ABOUT ME
なかまき@リプライエ
1999年よりドイツ・スイスのエコロジー建材を扱う専門商社で、営業とマーケティングに従事後、フリーランスへ。実際に見学したエコロジー建築や自然素材の家づくりとその周辺情報を発信しています。
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