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My sustainable wooden house
家づくり

家のにおいのこと

新築特有のにおい

新築住宅やモデルハウス見学で感じることのある、あの刺激的な臭いは15年以上前に比べればだいぶマシになっているはずです。

私自身も2003年に法律(建築基準法)が変わった当時は、あの接着剤や塗料の匂いはほとんど無くなっていくものだと思いました。

それでも依然として、新築特有の刺激臭を感じる人はまだいます。

つい先日も家族で某ハウスメーカーの展示場を訪れて打合せをした友人から、においがダメで家族全員で頭痛がし始めたという話を聞きました。

法律の改正では数多くある化学物質の中から数物質しか規制していないので、特別敏感な方でなくとも感じ取ってしまうことはあるでしょう。

新築のにおいに関して、室内において接着剤と塗料が問題とされることが多いです。

現代の家づくりでは既製品を持ち込むことが多く、家の中を塗装する割合はあまり高くありません。

もしにおいや化学物質などに敏感な方の現場で塗装作業があれば、使うものが何なのかを知っておいた方がいいかもしれません。

揮発性のものでいずれにおいが消えていくものが多いとしても、その時間がどれだけ掛かるのかは環境にもよります。

また接着剤も現場で使われているものだけでなく、既に建材製品となっているものにも当然含まれています。

なるべく避けるというのであればコストとの相談はありますが、下記の選択を心掛けるとより安全性が高まると思います。

・複合(合板)フローリングにせず、無垢フローリングを選択する

・ビニールクロスにせず、紙壁紙や塗り壁を選択する

・家具や建具は無垢材みたいな自然素材を選択したり、造り付けのものを職人さんに作ってもらう

実際に私のおよそ20年間の会社員生活の中で、おそらく300軒くらいの自然素材で仕上げた家を訪問させてもらいました。

その中であの新築特有のにおいがしたところは2桁にも満たなかった記憶があります。

においがする家は、

・無垢フローリングを貼ったけれども自然塗料以外の塗装をしてしまった

・明らかに家具や建具からいっぱい臭っている

・無垢フローリングだけど壁がビニールクロス

など何かしら原因がありました。

自然なにおいが感じられる環境

自然素材の家あるあるなのでしょうか。

もう私たちが敏感に思うことはなくなりましたが、私の家でも築後1年以上経っているのに、いまだにお客さんには「木の香りがする」と言われます。

家づくりにおいて分かりやすい合成樹脂などの化学物質をなるべく避けたことで、木の香りが際立つのでしょうか。

木のにおいはもう分かりませんが、花や料理のにおいもとても感じられやすくなり、子どもの五感を発達させるにはとても良い環境になっていると思います。

実は、無垢の木にはちゃんと下記の様なにおいのメリットがあります。

無垢の木のにおい

においが特徴的な代表的な日本の木に、スギ・ヒノキ・ヒバなどがあります。

木がにおうのは、その木材の中にある精油成分によるものです。

そしてその精油成分は「フィトンチッド」とも呼ばれ、1つの樹種に10種類以上あるのが一般的だそうです。

木が自分たちを微生物や害虫から守るために作ってきた成分が、フィトンチッドになります。

森林にあるはずの動物の死骸や排泄物などの堆積物のにおいを感じにくいのは、このフィトンチッドが消臭や脱臭をする空気の浄化能力を持つからです。

木が木製品になっても、フィトンチッドの効果は持続します。

無垢の木の内装で仕上げた家ではそのにおいが人のイライラを抑えて、リラックスした状態を作り出します。

フィトンチッドはまた、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などの大きな要因であるダニの繁殖も抑えます。

私が建築業界に足を踏み入れた時には無垢の木が使われる比率は低く、健康や環境を優先してとにかくいっぱい木を貼る様な現場もありました。

ログハウスやサウナみたいな感じに仕上がったりすることで好みも別れましたが、今はデザインや施工方法も浸透し美しく仕上がる家が多いです。

無垢材を使うことで森林浴で木々から発散されるフィトンチッドをわざわざ浴びに行かなくても、自分の家の中で効果を実感できると言っても大げさではないかと思います。

家具や建具選びもにおいの大きな原因

家具業界も室内環境基準に関しては、建築基準法に付随したもので塗料や接着剤の安全性の対応をしているところがほとんどです。

無垢材の家具などではほとんど気にすることはないのですが、材料に合板を多く使っている家具や、日本よりも安全基準の低い国からの輸入家具などには注意が必要です。

また、システムキッチンを導入されるにあたっても、メーカーにより合板や塗料、接着剤には様々な化学物質が使われています。

他の空間が自然なもの多いと、そういった既製品のにおいが際立ってしまうかもしれません。

ステンレスや無垢材が採用されているとぐっと安全性が高まりますので、キッチンも余裕を持ってブランドを選択して下さい。

建築業者さんによっては家具同様に造り付けのキッチンという選択肢もあり、コストによってパターンも選ぶことができます。

においの話で余談ですが、スイスにエコロジー建築の視察に行った時のことです。

現地の建築家が「スイス人はキッチンの換気扇を付けたがらないので、付けたり付けなかったりする」と説明がありました。

その場に居た日本人は「えー!」という感じでしたが、「見た目的に大きな換気扇を付けるのが、インテリアをじゃまするからイヤ」なのが理由だそうです。

日本人よりは熱を使い続ける料理をしないのかもしれませんが、日本の秋頃から寒い国なのに自然換気で十分と考えていることには驚きました。

においの感じ方は人それぞれで好みの問題もありますが、明らかな接着剤や塗装のにおいがするものはなるべく避けて安全に暮らしたいものです。

 

 

ABOUT ME
なかまき@リプライエ
1999年よりドイツ・スイスのエコロジー建材を扱う専門商社で、営業とマーケティングに従事後、フリーランスへ。実際に見学したエコロジー建築や自然素材の家づくりとその周辺情報を発信しています。
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